インターネットイニシアティブ(IIJ)と日本オラクル,シスコシステムズなど8社が設立した共同プロジェクト推進組織「CDN JAPAN」は2001年11月13日に,ディジタル・コンテンツ管理機能を実装したブロードバンド(高速大容量)コンテンツ配信システム「CDN-Jプラットフォーム」の運用を開始した。CDN JAPANのサイト(URLはhttp://www.cdn-japan.comで,約25万人のブロードバンド・インターネット・ユーザーを対象にコンテンツ配信の検証実験を行う。11月13日から2001年12月末まで無料配信を,2002年1月から3月末までは有料配信も行って,配信プラットフォームの運用技術とビジネスモデルを検証する。2002年4月に事業化できるように,事業主体をどうするかなどを含めて検討を進める。

 今回の実験でコンテンツの配信対象となるのは,IIJがバックボーン・ネットワークを提供している全国のケーブルテレビ(CATV)十数局のCATVインターネット・ユーザーと,ソニーコミュニケーションネットワークの「So-net」やIIJが運営する「IIJ4U」のADSL(非対称ディジタル加入者線)インターネット・ユーザーである。ディジタル・コンテンツ管理機能は,リアルネットワークスやマイクロソフト,エム研などが提供している「DRM」(Digital Rights Management)技術を使い,業界団体の「コンテンツIDフォーラム」(cIDf)が作成した標準仕様に準拠して実現した。配信速度は300kb/sと1Mb/sで,サイト上にはアニメや映画,音楽,スポーツなどの娯楽系コンテンツを常時100~150本そろえる。

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