NTT東西地域会社は先ごろ,マイライン(電話会社事前登録制)で両社を選択すると,「フレッツ・ADSL」などのフレッツ・シリーズの月額利用料を割り引くサービスを2001年12月1日に開始すると発表した。フレッツ・シリーズを自社のアクセス回線として採用する複数のインターネット・サービス・プロバイダ(ISP)からは,「東西NTTがフレッツ・シリーズの料金を下げると,インターネット接続市場の需要を喚起することができる」と歓迎の声が上がっている。

 しかし,こうした東西NTTのセット割り引きサービスに対して,イー・アクセス(eAccess)などのADSL専業事業者は反発を強めている。「電話サービスとADSLのセット割り引きは,わが社のようなADSL専業事業者にはできないサービスだ。県内通信市場で圧倒的な支配力を持つ東西NTTが県内電話サービスの高いシェア(市場占有率)を後ろ盾にして,アクセス・サービスという新市場での競争を有利に導こうとしている」と主張する(詳細は日経ニューメディア2001年11月5日号に掲載)。