cdmaOne方式を拡張した次世代移動通信システム「IMT-2000」の標準化を手がける業界団体「3GPP2」は,高速データ伝送と音声伝送を一つの無線システムで実現する方式「1xEV-DV」の標準化作業において,米QUALCOMMや米Lucent Technologies,韓国Samsungなど6社の共同提案をベースにする方針を固めた。

 1xEV-DVに関しては,フィンランドNokiaや米Motorolaなど5社も共同で「1xTREME」方式の採用を提案していたが,ごく一部の仕様が取り込まれるだけとなった。3GPP2は2002年5月までに,1xEV-DVの仕様を固める。同方式は主に米国のcdmaOne事業者が採用を表明しており,KDDIが2002年秋に開始するサービスで採用する1xEV-DO方式とは互換性がない。

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