電気通信分野の国際標準化機関であるITU-R(国際電気通信連合無線通信部門)は,50M~100Mb/sのデータ伝送速度を実現する第4世代移動通信(4G)サービスを,2010年ごろに実用化する方向で標準化を進める方針を固めた。

 2010年ごろという実用化時期を巡っては,第3世代移動通信サービス「IMT-2000」の普及の遅れが懸念される英国が時期尚早と異議を唱えたが,なるべく早く実用化したい日本や米国などの主張が認められた。今回ITU-Rが4Gサービスの実用化時期の目標を定めたことにより,「通信事業者や通信機器メーカーによる研究開発がより活発になると期待できる」(総務省)という。