インターネットへのダイヤルアップ接続需要に支えられていたNTT東西地域会社の電話とISDNサービスが,2001年度にトラフィック(通信量)と回線数の両面でマイナス成長に陥るのが確実になった。

 NTT東日本の幹部によると,2000年度まで前年比で増加し続けていた電話とISDNの合計トラフィックは,2001年度に一転して減少する。ほぼ横ばいで推移していた電話・ISDNの合計回線数も,大きく減少する見込みという。回線数では,電話の減少をカバーしてきたISDNの伸びが急激に鈍化している。

 「ISDNの回線数の増加は,2000年度に比べて3分の1程度(約110万回線の増加)にとどまりそうで,2001年度は電話回線数の急速な落ち込みをカバーできそうにない」という。東西NTTは,「ダイヤルアップ・バブルがはじけた」と危機感を募らせている。

日経ニューメディアのホームページへ