ケーブルテレビ(CATV)やDSL(ディジタル加入者線),光ファイバによるブロードバンド(高速・広帯域)インターネットを使って,テレビ放送事業者が自社の番組をストリーミング配信しようとする動きが活発になってきた。

 大手放送事業者ではテレビ東京がNTT東日本などと共同で,ブロードバンド・インターネット用のコンテンツを供給する新会社「テレビ東京ブロードバンド」を設立したほか,東京放送(TBS)とフジテレビジョン,全国朝日放送(テレビ朝日)も先ごろ,インターネットによる映像配信事業を手がける新会社を共同設立すると発表した。

 キッズステーションなどディジタルCS放送「SKY PerfecTV!」の委託放送事業者の多くも,自社のテレビ番組のインターネット配信サービスを手がけ始めている。

こうした放送事業者の多くは,自社のテレビ番組のマルチユースという観点で本業の放送事業と並行して新事業を展開しようと考えているが,中小のCS委託放送事業者の中にはSKY PerfecTV!の事業から撤退して,インターネットによる番組配信に乗り換えようとする動きも出てきたようだ(詳細は日経ニューメディア2001年7月2日号に掲載)。

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