無線を使ったブロードバンド(高速・広帯域)サービスの提供手段として,「MMAC(マルチメディア無線アクセス)」システムの開発が着々と進んでいる。MMACで使う周波数帯は5G,25G,60GHz帯が用意されているが,このうち5GHz帯は利用を屋内に制限すると総務省が2000年に決定した。

 5GHz帯を使った低料金の無線ブロードバンド・サービスの提供を目指していたスピードネットをはじめとして,「関係者の落 胆ぶりは相当なものだった」という。このため現在の5GHz帯を使った取り組みは,店舗など屋内でのサービス提供を目指して,NTT東西地域会社が最大36Mb/s伝送の「AWA」システムを使った実証実験「Biportable」を行っているだけである。

 しかし,「5GHzを使った屋外サービスを提供する望みは捨てていない」という関係者もいるようだ(詳細は日経ニューメディア2001年7月2日号に掲載)。