エフエム東京（FM東京）グループは，ブロードバンド（高速・広帯域）インターネットを利用して映像コンテンツを配信する新会社「ティーエフエム・インタラクティブ」（TFMインタラクティブ）を，NTT東西地域会社と共同で2001年7月9日に設立する。「放送のディジタル化が進む中で，音声と映像を区別することは無意味」（後藤亘FM東京社長）という考え方に基づいて，FM東京は以前からテレビ事業への参入を悲願としていた。

　しかし，本格的なテレビ放送事業への参入は果たせず，頼みの綱であるディジタル地上波音声放送の本格導入も2011年以降になりそうだ。このため今回の新事業については，「FM東京が映像サービスへの本格参入を放送メディアではなく，ブロードバンド・インターネットで行うと方向転換したあかしではないか」との見方もある。

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