総務省は,次世代移動通信サービス「IMT-2000」のネットワークの安定性向上と,提供する情報のセキュリティー対策などを目的として,「第3世代移動通信システムの安全・信頼性に関する研究会」を2001年6月18日に立ち上げた。

 NTTドコモがIMT-2000サービス「FOMA」を,KDDIが「1x」方式を使ったIMT-2000サービスを本格的に展開する2001年10月に,研究会での検討結果を基にしたネットワーク設備の構築運用ガイドラインを作成する予定である。その内容を,総務省が1987年から運用している「情報通信ネットワーク安全・信頼性基準」に盛り込む考えだ。

 ただし,研究会が作るガイドラインに強制力はない。このため,「バックアップ用サーバーの台数などの数値目標は盛り込みにくい」(総務省)という(詳細は日経ニューメディア2001年6月18日号に掲載)。