通信系半導体大手の米Conexant Systemsは2001年6月11日,短距離無線方式「Bluetooth」(仕様はver1.1)に対応した消費電力が最も少ないチップセットの量産を,2001年第3四半期に開始すると発表した。

 量産するチップセットは変復調機能などを持つベースバンド・デバイス「CX72303」と,無線同調機能などを持つRFトランシーバ「CX72303」の2チップで構成される。省電力化が課題となっていたRF部分の消費電力を,他社の既存製品に比べて3分の1以下の25mWに抑えた。今回の製品は携帯電話機や携帯型情報端末,ノート型パソコンへの搭載を想定したものであり,特に小型・省電力化の要求が厳しい携帯電話機への採用が見込まれる。

 なお,Conexantは米Rockwell Internationalが売却した半導体開発部門を基に,1999年に設立された。

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