NTTドコモは,次世代移動通信サービス「FOMA」の試験サービスを2001年5月30日に開始した。これに対して試験サービス開始直前の5月25日に総務省が,「今回提供するデータ通信サービスの品質を保証しない」というコメントを出した。そのため,総務省がサービスとネットワークの品質を保証する「技術基準適合確認」を与えないまま,NTTドコモは試験サービスを開始した。

 総務省は「試験サービスとはいえ,技術基準適合確認を取得せずに開始するのは一般的ではない。このため,通信トラブルが発生する可能性があることをユーザーに徹底周知してほしいと,NTTドコモに要請した」という。これに対してNTTドコモは,「ユーザーへの説明は当然徹底させる。ただし,技術基準適合確認を取得せずに試験サービスを実施すること自体は,電気通信事業法には抵触していない」と,自社の正当性を強調する。

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