NHKは2001年5月18日に,放送技術研究所の一般公開を開始した(20日まで開催)。今回の技研公開では,2000年12月にディジタルBS放送が始まったこともあり,ディジタル地上波放送や次世代衛星放送など「ポストBS」のディジタル放送技術の展示が相次いだ。

 ディジタル地上波放送では,放送中継網に関する実用レベルの技術が展示された。主に同じ周波数を繰り返し使う「SFN(単一周波数ネットワーク)」の問題点を解決する技術である。一方,21GHz帯を使う次世代衛星放送関連では,「現行のBS放送よりも降雨減衰に弱い」という欠点を補う二つの伝送技術が展示された。

 HDTV(ハイビジョン)に続く映像の高精細度化の取り組みも着々と進んでいる。今回の技術公開では,走査線数2250本の超高精細度テレビ技術が展示された。

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