スウェーデンの移動通信機器メーカーであるEricssonは,次世代移動通信サービス「IMT-2000」を提供する欧州の携帯電話事業者に対して,日本の「DS-CDMA(W-CDMA)」と同じ欧州の「UMTS」方式と,同社が開発した「EDGE」方式を併用したシステムを売り込む方針を明らかにした。欧州では2002年に,約40カ国でIMT-2000のサービスが始まる見通しだ。しかし各国の携帯電話事業者は,周波数オークションに多額の資金を投入したことなどから,IMT-2000の設備投資にかけられる資金に限界がある。このためEricssonは,郊外など比較的トラフィックが集中しないエリアでは,既存のGSMネットワークに追加することで投資を抑えられるEDGE方式を,都市部などトラフィックが集中するエリアではUMTS方式を売り込む。