ケーブルテレビ(CATV)事業者の武蔵野三鷹ケーブルテレビ(本社:東京都三鷹市,社長:中村泉氏)は月額5450円の定額制メニューを新たに導入することなどで,CATVインターネットの利用料金を,2001年4月1日から大幅に引き下げる。具体的には,現在提供している最大速度が256kb/sのサービスのうち「IA256-30タイプ 」(30時間まで月額6300円)と「IA256-50タイプ」(50時間まで月額9600円)の二つを,時間制限を設けない月額5450円の定額制に移行する。

 さらに従量制となる「IA256-04タイプ」(月間4時間まで)の月額料金を1800円から1700円に,「IA256-10タイプ 」(同10時間まで)を3300円から3200円に,「IA256-20タイプ」(同20時間まで)を4800円から4600円にそれぞれ引き下げる。その上で,超過時間1分当たり12円の加算金を含めた従量制サービスの上限料金を月額5450円にする。つまり,現行の最大速度256kb/s(2001年5月から768kb/sに高速化)のCATVインターネットを最大で月額5450円,最低で月額1700円で利用できるようにする。

 今回の料金引き下げは武蔵野三鷹ケーブルにとって,ほかのADSL事業者などにユーザーを奪われないようにする防止策ともいえるが,CATVインターネットの収益性を低下させる恐れがある。事業の早期黒字化を狙う同社には今後,新たな利用者の開拓とともに,有料コンテンツの配信手数料などの新たな収益源の確保が求められそうだ(詳細は日経ニューメディア2001年3月19日号に掲載)。■

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