2001年5月1日に始まるマイライン(電話会社事前登録制)に参加する通信事業者の中でただ1社,全国一律の市外通話料金を設定するフュージョン・コミュニケーションズが注目を集めている。同社は,「料金体系などを発表した2001年1月10日から1カ月が経過した2月9日の時点で,ユーザーからの問い合わせ件数が約33万件に達した」という。

 一般の電話サービスは市内や県内市外,県外などで距離に応じて段階的に通話料金が高くなる。これに対してフュージュンの電話サービスは,全国一律で3分間20円という破格な料金である。「自前のIPネットワークで電話サービス(IP電話)を提供しているため,交換機ベースのネットワークを構築する競合他社よりも,通信設備の構築・運用費用を大幅に削減できる。このため通話料金を安く設定できた」という。例えば通話距離が170km超(県外)で通話料金が最も安いとみられる東京通信ネットワーク(TTNet)の3分間54円(平日昼間,2001年3月1日時点)と比べると,フュージョンの料金は約63%も安い。

 ところが新電電各社は,「フュージョンを競合相手とみていない」という(詳細は日経ニューメディア2001年3月5日号に掲載)。■

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