DSL(ディジタル加入者線)事業者のイー・アクセス(eAccess,本社:東京都港区,社長:千本倖生氏)は2001年2月20日,NTT東日本が提供するダーク・ファイバ(光ファイバの心線貸し)を利用するため,同社と相互接続協定を結んだと発表した。

 eAccessはダーク・ファイバを使って,同社がDSLサービス用に構築していた東京・大手町のNOC(ネットワーク・オペレーション・センター)とNTT東日本の市内交換局(約150局)をつなぐ中継網を再構築する。これまで中継網は,NTT東日本のATM専用線「ATMメガリンク」を使って構築していた。

 2001年4月にトラフィック(通信量)が多い市内交換局から順次ダーク・ファイバへの置き換え作業を開始し,2001年10月中には移行を済ませたい考えである。これにより,「中継網の回線コストが従来の約3分の1に削減できるほか,DSLユーザーの増加傾向などをにらみながら,各市内交換局と自社のNOCを結ぶ接続回線の帯域幅を柔軟に変更できるようになる」という。

 なお,eAccessはNTT西日本とも同様のダーク・ファイバに関する接続協定を結ぶた
めの協議を進めているという(2月20日発表)。■

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IT Pro注)
イー・アクセスは同日,総額50億円の増資と名古屋地区でのADSLサービス展開について発表した。

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