テレビ東京とNTT東日本,日本経済新聞社,シャープ,NECインターチャネル,コンテンツジャパン,QUICKの7社は2001年2月5日,ブロードバンド(高速・広帯域)インターネットに映像コンテンツを供給する新会社を2001年3月1日に設立すると発表した。テレビ東京などが保有するコンテンツを,自社のホームページで提供するほか,DSL(ディジタル加入者線)事業者やケーブルテレビ(CATV)事業者,ISP(インターネット・サービス・プロバイダ)などに販売する。

 映像コンテンツの調達や権利処理に当たっては,番組制作者や実演家など権利関係者と公平・透明な利益配分ルールを確立していく考えだ。またNTT東日本は配信センターや顧客管理システムの運用で,シャープはネット配信向けのアニメ・ソフト技術や携帯端末向けのコンテンツ配信技術で協力する。

 新会社「テレビ東京ブロードバンド(TX-BB)」の設立時の資本金は4億6500万円で,出資比率はテレビ東京が34.4%,NTT東日本が19.4%,日経新聞が13.1%,シャープが12.9%,コンテンツジャパンとNECインターがそれぞれ8.6%などとなる。新会社は2001年春ごろにまず携帯電話向けのコンテンツ配信事業から立ち上げ,ブロードバンド・インターネット向けは6月をメドに事業化する。

 供給するコンテンツは「当初は経済ニュースとアニメが柱になる」(テレビ東京の一木豊社長)予定で,権利関係者との調整を進めながら提供コンテンツを拡大していく方針だ。設立から3年目で「最低でも売上高50億円」(一木社長)を達成し,この段階で累損一掃を目指す(2月5日発表)。■

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