ゲームソフト開発のT&E SOFT(本社:名古屋市,社長:横山俊朗氏)と米Walt Disney傘下の米Disney Interactive,米Walt Disney Internet Groupの3社は2000年1月15日,インターネットなどを使ったオンラインゲーム事業で提携したと発表した。T&E SOFTが事業主体となり,Disneyグループが所有するコンテンツを活用したオンラインゲーム・サイト「Disney GameWorld」(仮称)を,日本を含むアジア全域で2002年前半に開設し,有料主体のサービスを提供する。Disneyグループが自社ブランドを使ったオンラインゲーム・サイトを立ち上げるのは今回が始めてであり,今後は欧米でも計画しているという。

 T&EとDisneyグループの合意内容は,(1)Disneyグループのキャラクターなどをオンライン・エンターテイメントで使用できる非独占ライセンス契約を,Disneyと T&Eが締結する(対象地域は日本を含むアジア全域),(2)T&Eが発行する転換社債75億円(株式に転換された場合の出資比率は40%台)のうち55億円をDisneyが引き受け,T&Eに取締役を派遣する----などである。今回の提携によってT&Eは,Disneyブランドを使用した子供・家庭向けゲームや知育コンテンツを開発し,インターネットで提供できるようになる。ユーザーから徴収する利用料は未定だが,「月額500~1000円が妥当だろう」(横山社長)としている。

 なお,今回の事業にはゲームソフト開発のスクウェアも協力し,T&Eが発行する転換社債の残り20億円のうちスクウェアが10億円を,T&Eとスクウェアの実質的オーナーである宮本雅史氏が10億円を引き受ける。またDisneyは今後5年間で,T&Eの株式の過半を取得できる契約を宮本氏と交わした(1月15日発表)。■

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