企業間電子商取引(BtoB)向けのシステム構築などを手がけるポータル社(東京都港区)は12月12日、電子部品など約150万点の部品情報を検索できる電子カタログサービス「ポータル・コンテンツ・センター」を立ち上げた。

 同サービスの最大の特徴は、製造業の開発担当者や購買担当者が、製品や部品の仕様や性能を比較検索できること。ポータル社の藤永和也社長は、「コスト削減で効果を上げるには、調達する部品を集約したり代替品に置き換える必要がある。それには、仕様や性能などの情報を網羅した電子カタログが不可欠」と言う。

 ポータル・コンテンツ・センターでは2003年3月まで、利用登録をしたユーザーに対して、Webサイトで部品情報を自由に検索できる「カタログ検索サービス」を無料で提供する。4月以降は、「カタログ検索サービス」で提供する電子部品データを1ユーザーにつき月額1000円程度に有料化することを計画している。このほか、ユーザー企業に必要なデータだけを配信する「ケータリングサービス」や、部品情報を配信したい企業向けに同センターにデータを登録するサービス、紙カタログや仕様書からデータの作成を請け負う入力代行サービスなども、順次有料で提供していく。

 ポータル社は、マイクロソフトが12月12日に立ち上げた中小企業向けサイト「経革広場」内でも、カタログ検索サービスを「台帳広場」というサービス名で提供している。ただし、台帳広場で検索できる情報はポータル・コンテンツ・センターの一部に限定されている。

(大竹 剛=日経ネットビジネス)