理経は11月21日、新宿西口地区で最大11Mビット/秒の公衆無線LANアクセスサービス「BizPortal」を11月26日から開始すると発表した。1日500円または7日間1000円で期間限定のIDとパスワードを発行し、インターネットに接続できるようにする。BizPortal用の無線LAN機器をホテルやオフィスビルに設置し、宿泊客や訪問客などの利用を狙う。

 BizPortalのIDとパスワードは、サービスを提供するホテルのフロントなどでスクラッチカードに記載して販売するほか、BizPortalのWebサイトでクレジットカード決済による販売も実施する。ユーザーが事前に無線LANアクセスサービスを契約することなく使えるため、「出張などで一時滞在している外国人ビジネスマンなどに非常に便利なサービスだ」(理経の企画開発部の徳田日出海氏)。

 BizPortalを導入するホテルなどにとっては、インターネット接続回線や無線LAN機器を自前で用意することなく、宿泊客や訪問客に対するネット接続サービスを提供できるようになる。設置する無線LAN機器の導入コストはすべて理経が負担。ランニングコストも、電気代などの諸経費のほかは必要ない。インターネット接続へのバックボーンネットワークはNTT-MEの無線LAN接続サービス「NeoMobile」を利用するが、その使用料も理経が負担する。また、フロントなどでスクラッチカードを販売する場合は、代金の一部を販売手数料として受け取れる。

 サービス開始当初に導入するのは、新宿ワシントンホテル、センチュリーハイアット東京、新宿アイランドタワー、新宿野村ビルの4カ所。理経は、2003年3月までに設置施設を20カ所に拡大する計画である。

(平野 亜矢=日経ネットビジネス)