ネット広告代理店のサイバーウィング(東京都港区)は、2002年3月に実施したブロードバンド広告に関する調査結果を公表した。その結果、インターネットの視聴形態では、ADSLや光ファイバー、CATVなどのブロードバンド回線でネット接続しているユーザーのうち、インターネットだけを視聴しているユーザーは52%、残りの48%はテレビやラジオの視聴など、他の行動をしながらインターネットを利用している「BB(ブロードバンド)ながら族」であることが分かった。

 48%の内訳を見ると、「テレビを見ながら」が35%、「CDやMDを聞きながら」が8%、「ラジオを聞きながら」が4%、「その他」が1%となっている。性別・年齢別で見ると、BBながら族の割合は男性では20歳代で61%で、30歳代で49%、40歳代で44%、50歳代で42%、女性では20歳代で56%で、30歳代で46%、40歳代で52%、50歳代で24%となった。

 また、動画広告の目立ち方と好感度を5段階評価で調査した項目では、Webページに動画広告を挿入した場合、「とても目立つ」「やや目立つ」と回答したユーザーはそれぞれ23%、41%で、「とても良い」「良い」と回答したユーザーは10%、39%だった。ストリームコンテンツの前に広告を挿入した場合は、「とても目立つ」「やや目立つ」がそれぞれ35%、41%、「とても良い」「良い」がそれぞれ12%、38%となった。目立ち方や好感度という点では、いずれも約半数が評価しているようだ。これに対して、ストリームコンテンツの後に広告を挿入した場合は、「とても目立つ」「やや目立つ」がそれぞれ6%、22%、「とても良い」「良い」がそれぞれ6%、27%と、いずれも評価が低かった。

 この調査は、2002年3月13日から3月20日にかけて、「BIGLOBE」「@nifty」「So-net」「hi-ho」の各プロバイダーで参加登録したブロードバンドユーザー4702人に対してサイト上でアンケート調査を実施し、1845人から回答を得た。動画広告は各サイト上で配信し、アンケートは広告閲覧後に回答を募った。

(大竹 剛=日経ネットビジネス)