経済産業省の電子申請ソフトウエア「ITEM2000」の新バージョン「1.0.2A」が4月9日にリリースされた。機能は前バージョンの1.0.2と同じだが、セキュリティーホールの問題を解決した。

 セキュリティーホールは、ITEM2000をインストールする際に同時にインストールされるJavaの実行環境「Java 2 Runtime Environment」(JRE)のバージョン1.3.1_01にあった。1.3.1_01をインストールした状態で、悪意のあるWebサイトにアクセスすると、パソコン内の個人情報が盗まれる恐れがある(過去の記事を参照)。

 新版の「ITEM2000 1.0.2A」は、セキュリティーホールへの対処が済んでいる「JRE 1.3.1_03」で動作する。新バージョンの提供と同時に、経済産業省はITEM2000の登録ユーザーに対し、問題のあるJRE 1.3.1_01を削除するように通知した。

 経済産業省は、5月上旬に新バージョンの「ITEM2000 1.0.3」をリリースする。階層化メニューを導入し、1.0.2Aに比べて使い勝手の向上を図っている。

(田村 嘉麿=日経ネットビジネス)