アマゾンジャパン(東京都渋谷区)は、音楽CDやゲームソフト、DVDなど書籍以外の商品について、2002年の売り上げの伸びが目標を上回り65億円に達する――。書籍以外の商品コーナーを担当するローレン・川崎ジェネラルマネージャーに業績の見通しなどを聞いた。

 「現在、アマゾンジャパンのWebサイトでは、38万点の音楽CD、2万点のDVD、1万点のビデオ、6000のパソコン用ソフト、そして2300のゲームソフトを販売している。こうした書籍以外の商品の売り上げは全体の約半分を占めるまでに増えてきており、2002年は5000万ドル(約65億円)に達しそうだ。売り上げの伸びも目標を上回るものだ」。

 「稼ぎ頭は音楽CDとDVDだ。リアルの大型店舗と比較しても、そん色ない規模に成長している。話題となった小沢征爾指揮によるウィーンフィルのニューイヤーコンサートのCDでは、1店舗としては全国で2番目に多い3800枚を売った」。

 「顧客が過去にどんな書籍を買ったかを知っていることが、書籍以外の販売でも我々の強みになっている。例えば、パソコン関連の書籍を買った顧客は、パソコンソフトも買ってくれる可能性が高いだろう。ヒット映画「ブリジット・ジョーンズの日記」の原作本を買った顧客のうち、約2割がその後発売された映画のDVDも買ってくれた」。

(河野 修己=日経ネットビジネス)