KDDIとグループ会社の沖縄セルラー電話は4月1日から、第3世代携帯電話サービス「CDMA2000 1x」を東京、大阪、名古屋、那覇など33都道府県、477市区町村で開始する。サービス開始時には対応携帯電話を4機種発売し、4月下旬にもう1機種を追加する。2002年末までには全国の90%のエリアをカバーする予定。「2003年3月までに700万台の出荷」(KDDIの小野寺正社長)を目指す。

 「CDMA2000 1x」では、オプションの高速データ通信サービスに加入することで、EZwebへの接続やデータ通信が最大で下りで144kビット/秒、上りで64kビット/秒となる。従来の「cdmaOne」対応携帯電話の最大10倍の通信速度になる。

 KDDIは、昨年12月からGPS(全地球測位システム)対応の位置情報サービス「eznavigation」と動画配信サービス「ezmovie」を開始している。しかし当初、「CDMA2000 1x」対応携帯電話が利用できるのは位置情報サービスのみ。動画配信サービスに対応した機種が出るのは、2002年夏になる見通し。

(水野 孝彦=日経ネットビジネス編集部)