京セラコミュニケーションシステム(京都市伏見区)は2002年4月1日、インターネットに常時接続するPHSデータ通信サービス「KWINS」の通信速度を、下り最大128kビット/秒、上り最大68kビット/秒に引き上げる。通信速度を保証しないベストエフォート型だが、下り・上りとも32kビット/秒の現行サービスに比べ大幅な速度アップとなる。

 同社は、MVNO(仮想移動体通信事業者)としてDDIポケット(東京都港区)のPHSデータ通信を利用しサービスを提供している。3月26日に、DDIポケットの「Air H"」のサービスに128kビット/秒のオプションが加わることを受け、128kビット/秒のサービスに切り替える。現在、32kビット/秒のサービスの利用者は端末の設定を変更するだけで128kビット/秒のサービスを受けられる。

 料金は、プロバイダー料金込みで1端末当たり月額6800円と現行通り。一方、DDIポケットのAir H"では、128kビット/秒のサービスの価格が1端末当たり月額9300円で、別途プロバイダーとも契約する必要がある。

(田村 嘉麿=日経ネットビジネス)