KDDIと携帯電話向け広告業のエイワンアドネット(東京都港区)は1月21日、GPS(全地球測位システム)を利用して、位置情報と連動した広告を携帯電話に配信する実験を始めた。利用者の現在位置に応じて異なるコンテンツを提供できる仕組みで、実験では日本マクドナルドと協力して同社の最寄り店舗情報などを配信する。
 
 実験は、GPSを内蔵したKDDIの携帯電話「GPSケータイ」が対象。GPSの位置情報を元にユーザーの現在位置をサーバー側で把握し、日本マクドナルドが東京都心部で展開する新業態店舗「マックトーキョー」の最寄り店舗の地図やメニューを、EZwebの画面上に表示する。また近く、特定の店舗周辺でWebサイトにアクセスしたユーザーに限定して、待ち受け画像を配信する実験も行う。
 
 今回の実験は、KDDIがEZweb向けに提供する地図情報へのリンクサービス「EZ@NAVI」を利用している。この実験を通じてKDDIやエイワンアドネットは、技術的な問題点や運用ノウハウを検証したうえで、広告手法として実用化を進める考えだ。

(瀧本 大輔=日経ネットビジネス)