ネットで買うのは書籍・雑誌、食料品、パソコン、衣料品の順、携帯電話でのショッピングに興味を持っている人は32.4%――。2001年11月20日から12月4日まで2週間にわたって実施した第13回インターネット・アクティブ・ユーザー調査では、ネットユーザーに関する興味深い事実が明らかになった。
 
 通常のBtoC(消費者向け)のEC(電子商取引)では、今までネットで売れる商品のトップを守ってきたパソコンが、その座を譲り渡した。「一番最近のオンライン・ショッピングで購入した商品」の質問項目では、食料品が13.9%でトップ、パソコンは11.3%で2位となった。「オンライン・ショッピングで購入したことがあるすべての商品」の質問項目では、パソコンの順位はさらに下がり、書籍・雑誌、食料品に次いで3位となった。
 
 書籍や食料品、衣料品など、普段リアルの店舗で買うような商品が上位を占めたことは、ECに対する社会の認識の変化を物語る。ネットはもはや限られたパソコンマニアのものではなく、普通の人が実店舗で買い物をするのとほとんど変わらない行動として定着したと言えそうだ。

 一方、モバイルECも徐々に社会に浸透する兆しを見せている。携帯電話でオンラインショッピングを利用した経験の有無を尋ねたところ、買い物をしたことのある人の割合は3.3%にとどまった。しかし、「利用経験はないが今後買い物をしてみたい」と答えた人は、29.4%に上った。既に買い物をしたことがあり、今後も利用したいというユーザーの3.0%と合わせ、32.4%もの人が携帯電話を使ったオンラインショッピングに興味を抱いていることが分かった。
 
●第13回調査の集計結果と分析記事は,1月15日発行の日経ネットビジネス1月10・25日号などに掲載します。また集計結果は、日経ネットビジネスのWebサイトでも公開する予定です。

(笹田 克彦=日経ネットビジネス)