ネットレイティングス(東京都港区)は、ブロードバンドの利用状況を調査するサービス「IMS(Internet Media Strategy)」を2002年1月に開始する計画だ。IMSを利用することにより、Webサイトにアクセスするブロードバンドユーザーの割合を、回線の種類別に知ることができる。

 同社は、128kビット/秒以上の速度を持つ回線をブロードバンドと定義。契約した企業は、専用サイトにアクセスすることで、ADSL、CATVインターネット、光ファイバーなど回線種類ごとに利用率を閲覧することができる。このほか、ダイアルアップ回線などのナローバンドの利用率も見ることができる。地域別(最小単位は県)の利用状況の結果も提供する。「ブロードバンドユーザーの割合を知ることで、どの程度ブロードバンド向けのコンテンツを充実すべきかを見積もることができる」と西村総一郎プロダクト担当ヴァイスプレジデントは語る。

 同社は一般から募った約3万人の会員を対象に、以前からインターネット視聴率調査「AMS(Audience Measurement Service)」を実施しており、IMSでもAMSの会員に対して調査を行う。会員のパソコンにインストールした専用のソフトウエアにより、会員が利用している回線の種類を判別できる。サービスの利用料金は年間500万円程度を予定している。2001年度内(2002年3月まで)に10社程度との契約を目指す。

(小川 弘晃=日経ネットビジネス)