バンダイは2001年10月に,オンラインゲームの開発と運営を行うバンダイゲームベンチャー(東京都台東区)を設立する。韓国の大手オンラインゲーム会社ゲームベンチャー(韓国ソウル市)と,出版社の大元C.I.(韓国ソウル市)との合弁会社である。まずは,韓国のオンラインゲームを日本語化して,国内市場に投入する。将来は日本のキャラクターを使ったゲームを開発し,国内で販売するほか韓国へもら輸出する計画だ。

 日本市場に投入するのは,ゲームベンチャー社が韓国で展開し,約1000万人の登録ユーザーを集めているオンライン対戦ゲーム「Fortress」。戦車型のキャラクターを操作して砲弾を撃ち合うゲームで,最大8人が同時に参加できる。チャットで戦略を相談しながら遊べるのが特徴だ。現在韓国では,同ゲームのキャラクターが玩具化されるなど,大きな人気を集めている。

 新会社は設立と同時期にサービスを開始し,1年間で15万人の会員獲得を目指す。当面はプロモーション期間として無料で提供し,時期を見て有料化する。資本金は1000万円で,出資比率はバンダイが60%,ゲームベンチャー社が30%,大元C.I.社が10%となっている。
(瀧本 大輔=日経ネットビジネス)