宅配ロッカーの製造・販売・管理を手がけているフルタイムシステム(東京都千代田区)は,契約先のEC(電子商取引)サイトで注文した商品を,駅やコンビニなどに設置した専用ロッカーで受け取れるサービス「フルタイムボックス」を7月16日から開始した。第1段として,東京都新宿区にある小田急線の新宿駅にロッカーを18個設置する。ソフトメーカーのソースネクスト(東京都中央区)が運営する直販サイトで商品を買うと,このロッカーで受け取れる。利用料金は1回200円。

 同サービスを利用するには,フルタイムシステムのWebサイト(http://www.fts.co.jp/)で会員登録をする必要がある。名前や年齢などの個人情報のほか,クレジットカード情報を登録する。料金の決済はもちろん,ロッカーを開ける際に必要なIDカードとして利用する目的もある。

 今後ECサイト側からもサービス利用料を徴収する計画で,1回の利用当り200~500円を予定している。当面は無料で提供するが,将来はECサイトからの利用料金に収入源を絞り,ユーザーは無料で利用できるようにする考えだ。年内に東京都を中心に500カ所以上にロッカーを設置し,200社のECサイトとの契約を目指す。
(小川 弘晃=日経ネットビジネス)