Napster(ナップスター),Gnutella(グヌーテラ)のユーザーは5.4%――。日本レコード協会(RIAJ)とコンピュータソフトウェア著作権協会(ACCS)は,国内のネットユーザーを対象に,5月1日から18日にこれらのファイル交換ソフトの利用状況に関するオンラインアンケートを実施し,7月9日に結果を発表した。

 それによると,MP3などの音楽データ交換ソフトのNapsterや,テキストから動画まで様々なファイルを交換できるGnutellaなどのファイル交換ソフトを利用している人は560人で,有効回答者1万425人のうち5.4%を占めた。また,Napsterユーザー1人あたりのダウンロード楽曲数は,平均で1カ月に9曲,ソフトを使い始めてからの累計で50曲に達した。

 両団体は今回の調査結果を元に,商用楽曲やソフトのファイル交換停止を訴える広告キャンペーンを展開する方針である。既にRIAJは6月21日と27日の2回に渡って,国内のレコード会社9社が提出した約1万曲のリストをNapsterの開発元である米ナップスター社に送付し,同社の曲名データベースからの削除を求めている。
(本間 純=日経ネットビジネス)