ソニー・コンピュータエンターテインメント(SCE)は,プレイステーション2(PS2)用のハードディスク装置を,7月19日から販売する。まず,WebサイトのPlayStation.com(http://www.jp.playstation.com/)で先行発売する。初期出荷分は1万台を用意し,7月5日から受注を開始した。容量は40Gバイトで,価格は外付け型が1万9000円,内蔵型が1万8000円。

 同装置は,ブロードバンド接続用のインタフェースとして,毎秒100Mビットのイーサネット端子を用意しており,ADSL(非対称デジタル加入者線)や光ファイバーを使ったインターネット接続サービスを利用できる機能を持つ。ただし,今回の製品にはネットワーク接続機能を提供するドライバーソフトが同梱されておらず,インターネットへの接続ができない。
 
 当面ハードディスクはゲームのデータを保存したり,データの一部を一時保存し高速に読み出すためのキャッシュディスクとして使われることになる。今後SCEは,ネット接続に関する実証実験を実施し,ドライバーの開発を進める計画だ。ドライバーソフトの提供開始時期は,早くて今年秋。年末にずれ込む可能性もある。

(小川 弘晃=日経ネットビジネス)