生活協同組合首都圏コープ事業連合(東京都文京区)と関連会社のコープネクスト(東京都文京区)は6月19日から,組合員向け宅配サービスのインターネット受発注システムを本格稼働させる。生協が複数都県でシステムを共有し,ネットスーパー事業を展開するのは全国初という。
 
 今回提供するサービス「オンラインパル」は,専用の注文用紙を利用していた従来の宅配システムを,ネット経由で受発注できるようにしたもの。2001年2月から埼玉県内で試験運用してきたが,組合員あたりの平均売上額がネット経由の方が約1000円高いという結果が出たことから,1都5県の7生協に広げることを決めた。
 
 従来のシステムではカタログと注文用紙を組合員に毎週配布し,利用者はカタログで選んだ注文を鉛筆で用紙に記入する形式を取っていた。これを翌週に回収していたため発注の機会が週に1度しかなかった。今回の新システムでは受付期間内の発注や内容の修正がWebサイト経由で自由にできる。 

 首都圏コープでは「オンラインパル」本格導入の反応をみて,10月にもiモードに対応するほか,固定電話を利用したNTT東日本と西日本の「Lモード」サービスでも商品を発注できるようにする考えだ。
(瀧本 大輔=日経ネットビジネス)