米マイクロソフト社は3月29日,ブロードバンド分野でNTTコミュニケーションズと提携したと発表した。マイクロソフト社が今年の秋に出荷予定の家庭用ゲーム機「Xbox」を利用したネットワークゲームのためのインフラを共同開発する。今回のサービスを利用することで,ゲーム会社はXbox向けのネットワークゲームを開発できる。2001年8月からテスト運用を始める。マイクロソフトの関係者によると「2002年6月までに本格的なサービスを開始する」としている。

 マイクロソフト社とNTTコミュニケーションズは共同で,サーバー側のシステムを開発する。マイクロソフト社が認証システムを提供し,Xboxの端末IDを確認して不正コピーを防止するシステムも開発する。課金にはNTTコミュニケーションズのプロバイダーサービス「OCN」で使われているシステムを利用する。

 サーバーはNTTコミュニケーションズのデータセンターに設置し,データの配信にはOCNを使う。ユーザーはADSL(非対称デジタル加入者回線)経由でアクセスする。他のプロバイダーを経由しないことで高速配信を実現する予定だ。

(小川 弘晃=日経ネットビジネス)