オプトインメールの配信サービスをなどを手がける第一通信(東京都豊島区)は,韓国ヒュンダイ社など4社と共同で,新会社D&Eコミュニケーションズ(東京都豊島区)を4月中旬に設立。韓国エントーク社が韓国国内で運営している口コミ情報・検索サイト「entalk」(エントーク)の日本語版を,本格的に展開する計画を明らかにした。entalkは,利用した商品やサービスなどについて,会員から“口コミ評価”を集めるWebサイト。口コミを投稿した会員に対して,報酬として現金を支払うことが大きな特徴だ。

 entalkの商品やサービスのジャンルは,コンピュータやファッション,車など15種類を用意する。韓国では既に約10万人の会員がいる。会員が投稿した口コミ情報に対し,他の会員が投票することでポイントが付与され,集まったポイント数に応じて銀行振り込みなどの手段で現金が支払われる。日本では1ポイント当たり1円で計算する。新会社の収入源は,ネット広告をはじめ,会員から収集した口コミ情報を加工してマーケティングデータとして企業に販売するサービスや,検索機能のASP(アプリケーション・サービス・プロバイダー)サービスなどを計画している。

 新会社には,第一通信が60%,エントーク社が30%,ヒュンダイ社と現代ジャパン(東京都千代田区)がともに0.5%出資する。第一通信は,既に昨年10月から試験的に国内でentalk(http://www.entalk.co.jp/)を運営しており。約8000人の会員を集めている。新会社の設立を機に事業化を加速し,2001年度に10万人の会員獲得,1億円の売り上げを目指す。
(小川 弘晃=日経ネットビジネス)