フランステレコムグループの国際電気通信会社,グローバルワンコミュニケーションズ(東京都港区)は2月13日,インターネットデータセンターの「東京グローバル・ホスティング・センター」を東京に開設すると発表した。3月1日からサービスを開始する。

 同社はこれまで主に多国籍企業に国際電話や国際専用線の提供など通信サービスを提供していた。データセンター事業へ参入することで,従来の顧客のネットビジネスを多面的に支援し,バックエンドサービスをまるごと受注することを狙う。そのため,データセンター事業によるホスティングサ―ビスに加えて,ネットビジネスの経験の浅い企業向けにEC(電子商取引)サイト構築のためのアウトソーシングプログラムも用意した。

 「Eコマース用スターター・キット」と呼ぶECサイト構築プログラムの基本プランは月額67万円。この料金はWebサイトのデザインから決済,顧客データ管理からサーバーの監視までを含む。上記のサービスに加えて,顧客からの電話による申し込みや問い合わせを24時間体制で受ける「Eコマース用スターター・キット(ヘルプデスク対応)」プログラムも用意している。Eコマース用スターター・キット(ヘルプデスク対応)はグローバルワンコミュニケーションズから電話対応用の人員3人の派遣サービスを含め,月額150万円で提供する。これらのサービスは,東京グローバル・ホスティング・センターが,サーバーの監視を含めてサイトの運用を24時間体制で対応する。

 グローバルワンコミュニケーションズは2000年7月にデータセンター事業へ乗り出すことを決め,2000年11月から4月までの半年間で全世界11カ国にデータセンターの開設を計画している。東京グローバル・ホスティング・センターは,昨年11月にシンガポールに開設したデータセンターに次いで海外で2番目となる。

(朝比奈 明日香=日経ネットビジネス編集)