タカラは2001年1月30日,身長35cm質量1.4kgの人型ロボット「Dream Force 01」シリーズを発表した。Java搭載の携帯電話を使って遠隔操作したり,ロボットにCCDカメラを装着して遠隔モニタリングしたりすることもできる。Dream Force 01シリーズは,1995年にタカラとジェノイド・プロトデザイン(千葉県栄町)が企画したアイデアを基に,無線がん具メーカーの大陽工業(東京都葛飾区)とインデックス(東京都目黒区)が共同開発したもの。2001年秋に発売する。価格は4万8000円から。

 Dream Force 01は標準バッテリーで15分間動作可能。動作の基本となる骨格(頭・胸・腕・腰・足)のそれぞれにモーターを内蔵しているため,上半身前屈(おじぎ)や腕を前後に振っての歩行,物体をつかむ手の動きなど,各部が個別に稼動できる。また,タイヤを足の甲の部品に埋め込む二足保持歩行システムの搭載により前進,後進,片足を軸にしての旋回といった多様な動きも可能となった。

 今回発表のあったDream Force 01シリーズは,「Dream Force 01ラジオコントロールタイプ」と「Dream Force 01携帯電話(Java対応)タイプ」,「Dream Force 01Pro」の3製品。「Dream Force 01ラジオコントロールタイプ」は,ラジオコントローラで操縦するモデルで,推定小売価格は4万8000円。

 「Dream Force 01携帯電話(Java対応)タイプ」はPHSの内蔵されたモデルで,ユーザーはJavaを搭載した携帯電話を使えばDream Force 01を遠隔地からインターネット経由で操作できる。推定小売価格は7万8000円。別売りのCCDカメラをロボットに装備すれば,Dream Force 01が見ている映像を所有者の携帯端末に送信できる。この機能により,例えば出張先から自分の部屋の映像を携帯端末に送って見たり,居間に居ながら寝室の様子をチェックしたりといった使い方が考えられる。

 「Dream Force 01Pro」は,競技,バトル用に,手から弾が発射するなどの機能を搭載している高級版で,ユーザーが各パーツを交換することもできる。推定小売価格は9万8000円。タカラは,Dream Force01のシリーズトータルで,初年度10億円の販売,5万台の出荷を目標としている。