12月2日東京渋谷にインターネットカフェ「Necca(ネッカ)」がオープンする。韓国企業サムスン・グループのネット関連企業であるイーサムスンジャパン(東京都渋谷区)が,Neccaを運営するインターピアに出資した。Neccaでは,NTTコミュニケーションズが提供する1.5Mビット/秒のT1回線が1本,東京めたりっく通信が提供する1.6Mビット/秒のSDSL回線が5本,合計約10Mビット/秒の高速回線が利用できる。韓国でのインターネットカフェは「PCバン」と呼ばれ,現在約1万7000店舗という盛況ぶり。このノウハウをベースに,日本でもサービスを展開する。

 韓国「PCバン」での人気を支えているのは,コンテンツとして用意したネットワーク対応ゲーム。Neccaでも「エイジオブキングス(マイクロソフト)」や「ディアブロII(カプコン)」といった人気ゲームを取りそろえ,「ネットゲームゾーン」をインターネットカフェの中心に据える。また,高速回線を利用したインターネットの使い方を紹介するエリア「ネットコンテンツゾーン」を設ける。ここではインターネット国際電話や画像付きチャットなど,高速回線を利用した使い方について提案する。もちろん,自分のノートPCを持ち込んで回線だけを利用することも可能だ。

 入店するのは無料。ネットワーク利用時に1時間分のポイント(500円)を購入する。残ったポイントは次回利用時に使用できる。インターピアでは「2001年度には直営店3店舗,フランチャイズ店20店舗。初年度の売り上げ目標は5億円」を見込む。

(喜田 泰代=日経ネットビジネス編集)