セガは,ゲーム機「ドリームキャスト」の機能をデジタル衛星放送の受信端末(セットトップ・ボックス)に組み込む。既に複数の大手電機メーカーと,内蔵型および外付け型端末の共同開発を進めている。これは,11月15日に開催した経営方針説明会で,大山俊道専務が明らかにしたもの。

 国内メーカー各社は,2001年末から始まる次世代CSデジタル放送に向け,大容量のハードディスクを搭載した受信端末を開発中である。ここにドリームキャストの機能を組み込むことで,セガは衛星データ放送によるゲーム配信サービスを展開する。データ放送を利用することで,コンテンツ販売の新たなチャネルとする。この受信端末にはインターネット接続機能を搭載し,Web閲覧や対戦ゲームも可能にしたい意向である。

 既にセガは,次世代CSデジタル放送局のシーエス日本,シーエス・ワンテンへ資本参加する意向を表明している。一方,セガは海外の放送事業者への出資を検討しており,「先行して海外で同様のサービスを立ち上げる可能性もある」(大山専務)という。(本間 純=日経ネットビジネス編集)