PKI(公開カギ暗号基盤)関連製品を提供するエントラスト ジャパンは,2001年4月4日,日本の電子政府実現に向けた認証基盤(GPKI)に適合したソリューション「Entrust PKI eGovernment Edition」を発表した。いわゆる電子署名法の中核となる認証局(CA:サーティフィケーション・オーソリティ)構築用のソリューションである。

電子署名法に基づいて,官公庁と電子データをやり取りする場合,ユーザーは政府が認定した認証事業者からディジタル証明書を発行してもらう必要がある。この認定認証事業者は,GPKIとの相互認証を実施しなければならず,そのための相互認証要件が定められている。eGovernment Editionは,この要件を満たしたCAサーバー製品。エントラスト ジャパンは,このソリューション提供により,平成13年度で12億円の売り上げを見込んでいる。また,同社は,PKI電子認証システムの導入を促進するため,新たに6社と業務提携した。業務提携したのは,KDDI,日本総合研究所,アイティフォー,アクシオ,日立システムアンドサービス,ソフトバンク・コマースで,それぞれがエントラスト製品の販売,コンサルティング,システム構築を手掛ける。 (Y.K)