NTTソフトウェアは2001年2月6日,同社が販売している米国カナ・コミュニケーションズのメール自動処理システム「Kana Response」に同社の日本語解析技術を導入すると発表した。2001年4月より販売を開始する。

Kana Responseは,コール・センターなどの問い合わせ受け付け業務を支援するシステム。メール・サーバーが受信したメールを,製品名など問い合わせの内容に応じて,それぞれの担当者(オペレータ)に振り分けるなどの機能を持つ。あらかじめ,製品名などのキーワードをルールとして設定しておき,メッセージ中に含まれるキーワードを検索して,振り分け先を決める。このキーワード検索部分に同社の「日本語形態素解析プログラム」などを組み込む。「表記の不統一(ひらがなやカタカナ,漢字,半角,全角)」,「異体字」,「送り仮名」に対する処理機能なども追加する。これにより,たとえばメールの文章を語句単位で区切り,それぞれの品詞や意味を特定した上で仕分け先を決める,といった柔軟なルール設定が可能になる(T.N)。