98年10月8日,米国発

米Microsoft社は,電子ブック(eBook)の開発を進めるベンチャー企業や出版社,電機メーカーのグループと協力し,電子ブックのコンテンツの互換性を保つための標準仕様を作成した。米NIST(National Institute of Standards and Technology:米国商務省標準技術局)が主催した電子ブックに関するワークショップで明らかにした。

グループには,BertelsmannHerperCollins PublishersPenguin PutnumSimon & SchusterTime Warner Booksなどの出版社,オンライン書店のbarnesandnoble.com,電機メーカーの日立製作所,電子ブックの開発会社であるEveryBookGlassbookLibriusNuvoMediaSoftBook Pressなどが参加している。

Microsoft社が発表したのは「Open eBook」と呼ぶ仕様で,Webコンテンツの記述に使うHTML(HyperText Markup Language)とXML(eXtensible Markup Language)をベースにしている。これにより各社の電子ブックやパソコン上で,同一のコンテンツを同じ形式で表示できるようになる。この仕様は公開され,無料で利用することが可能。(発表資料