オーシャンブリッジは,Office文書やCADで作成した図面などを手軽にWeb上で閲覧できるツールの新バージョン「Net-It Central6.2」を9月19日に出荷する。米インフォマティブ・グラフィクスの製品である。新バージョンでは,従来のJavaアプレットに加え,ActiveXコントロールやFlashデータとして閲覧できるようになった。また,文書などにコメントなどを追記したり,そのコメントを複数ユーザーが参照できるようになった。

 Net-It Centralは,Webブラウザ上で手軽にOffice文書などを参照できるようにするソフト。サーバー上に公開したい文書などのファイルを置いておくと,1日に1回など定期的にバッチ形式でWeb用コンテンツに自動変換する。Web用コンテンツを参照しようとすると,Webブラウザ上でJavaアプレットを起動し,変換結果を表示する仕組みである。

 今回のバージョンアップでは,従来のJavaアプレットに加え,ActiveXコントロールを使った閲覧に対応した。Javaアプレットに比べ,利用できない機能もあるが,Javaアプレットよりも高速に表示できるほか,JavaVM(Java仮想マシン)を搭載しない標準のWindows XPクライアントでも閲覧できる利点がある。また,文書データをFlashデータとして公開する機能もサポートした。

 JavaアプレットまたはActiveXコントロールを使用して表示する場合,文書データに注釈や変更指示といったコメントを追記できる。追記した情報は,元文書とは別のXML(拡張可能マークアップ言語)ファイルとしてサーバー側に保存される。コメントは,ユーザーごとに別々のXMLファイルに保存されるが,それらは文書データのレイヤーとして重ねて表示することも可能である。

 動作OSは,Windows NT4.0/2000/XP。価格は,1万文書/30サイトまで表示できる「コーポレートエディション」が240万円,文書数無制限/100サイトの「アンリミテッドエディション」が360万円である。コメント機能を使う場合は,コーポレート版で90万円,アンリミテッド版で180万円のオプションが必要になる。保守料は,初年度は無料,2年目以降は年間で製品標準価格の17%である。(H.J.)