ノルウェーのオペラ・ソフトウエアは1月28日,同社が開発・販売するWebブラウザ・ソフトの最新版「Opera7 for Windows」(以下,Opera7)の正式版を発表した。同社のWebサイトで,英語版を39ドルで販売している。日本語版も提供予定だが発売時期は未定。新版では,描画速度を高めたり,メール・クライアント機能を刷新したりしている。

 Opera7では,新しい描画エンジンを採用。描画速度を高めるとともに,Internet Explorer向けに最適化されたページを正しく表示できないことがあるという問題を改善している。またモバイル端末用のWebページの作成者向けに,モバイル端末でWebページがどのように表示されるか確認できる機能を備える。

 また,メール・クライアント機能を刷新した。新しいメール・クライアント「M2」は,メールを探し出したり返信をする際の手間を削減した。たとえば,添付ファイルがあるメールを,圧縮ファイルや画像といったファイルの種類ごとに自動的に分類できる。また,すぐに返信文を入力できるようメールの本文表示部分の下に返信用文用のテキスト入力ボックスを備える。M2はPOP3,IMAP。ESMTPの各プロトコルに対応。Newsgroupも利用できる。

 このほか,操作性も向上させている。たとえば,1つのウインドウ内に複数のブラウザ画面を表示するモードと,タブをクリックして表示するブラウザ画面を選ぶモードを,再起動せずに切り替えられるようになった。

 Opera7の日本語版については,まもなくOperaの国内販売代理店であるトランスウエアと日本の有志のグループが,ローカライズ作業を開始する。日本語版の発売時期と価格などは,近くトランスウエアから発表される。(Y.Y.)