日本IBMは12月11日,中小企業向けWebアプリケーション・サーバー「WebSphere Application Server - Express V5.0」を発表した。最大の特徴は低価格であること。小規模なシステムでの利用や,ISV(独立系ソフト・ベンダー)がパッケージなどのソリューションに組み込むことを狙っている。ハードウエアも安価で済むよう,動作環境もIAサーバーに特化している。

 Express V5.0は,1CPUライセンスを23万9200円と低価格に抑えた。Express V5.0の上位版であるWebSphere Application Server V5.0は112万9500円(1CPU)と,同じCPU数なら4分の1以下に価格を抑えられる。WebSphere Application Server V5.0との機能面での大きな違いは,(1)動作OSをWindows/Linuxに限定,(2)EJB(エンタープライズJavaBeans)コンテナを搭載しない--の2点。このほか,Express V5.0の導入後,アプリケーションを容易に開発できるように,統合開発環境のWebSphere Studio Site Developerも同こんする。

 動作OSは,Windows NT4.0,Windows2000 Server/Advanced Server,Red Hat Advanced Server for Intel 2.1,SuSE Linux for Intel 7.3である。(A.Y.)