NTTソフトウェアは8月22日,同社のシングル・サインオン製品「e-Security Solution」をPKI(公開カギ基盤)に対応させると発表した。ディジタル証明書を使うことで,ユーザー認証のセキュリティを高められる。シングル・サインオンは,1回のログインで複数のサーバーにアクセスできるようにするシステムである。e-Securityを使えば,複数サーバーにシングル・サインオンして,ファイルなどのリソースのアクセス制御を一元的に設定,管理できるシステムを容易に実現できる。同社では,PKIを導入する企業や自治体が増えてきたことに合わせた製品強化としている。今年度内に対応版を出荷する予定で価格は未定。

 現行のe-Security Solutionは,2種類のソフトウエアで構成されている。ユーザーがシングル・サインオンできるようにする「ACTCenter」と,ユーザー・アカウントを管理する「CSLGuard」である。ここに,PKI機能を加える。具体的には,RSAが開発したディジタル証明書の発行や管理をするサーバー・ソフト「RSA Keon」をe-Securityに組み込む。RSA KeonのアカウントをCSLGuardで管理できる。(Y.Y.)