NTTコミュニケーションズは7月4日,企業向けにウイルス・チェック機能付きのメール中継サービス「OCN ウイルスチェックゲートウェイサービス」を開始した。メール・サーバーを自前で運用するユーザーに,ウイルス・チェック・ゲートウエイ機能だけを提供する。ユーザーは,手軽にメールのウイルス対策を実現できる。すでに2002年3月から,モニター向けに無料でサービスを提供していたが,モニター以外からのニーズが高まっているため,正式サービス開始に踏み切った。

 NTT側で運用するウイルス・チェック・ゲートウエイのソフトは,トレンドマイクロの「InterScan VirusWall」。ウイルスのパターン・ファイル更新を含め,NTTコムが24時間体制でゲートウエイを運用する。ユーザーは,すべてのメールがNTTコムのメール・サーバーを経由するようにDNS(ドメイン名システム)サーバーなどの設定を変更するだけで済む。送信,受信ともにウイルス・チェック・ゲートウエイを経由するため,外部からのウイルス侵入を防げると同時に,社内から外部にウイルスをばらまいてしまう危険も回避できる。

 料金は,メール・アカウントの数に応じて決まる月額固定制。メール・アドレス30個までなら月額1万5000円,100個までなら月額4万円,1000個までなら月額30万円など。8月末まではキャンペーン期間として,初期費用と月額利用料を無料で提供する。
(Y.K.)