米マカフィー・ドット・コムは4月16日,新種のウイルスが発生したり,クラッカの大規模な攻撃が始まったりしたときに,それを自動的に検知して対策するサービス「グリッド・セキュリティ・サービス」を発表した。多数のユーザーに「プロテクタ&センサー」と呼ぶソフトを利用してもらい,そのソフトでウイルスやクラッカからの不正アクセスと思われるデータなどを検知,収集する。それらの検知した内容をマカフィーのセンターで集めて,新種ウイルスが発生したかどうかなどを調べる。プロテクタ&センサーは,ウイルスなどが発生したときに,それからパソコンを守る機能もある。サービスの開始時期は未定。
プロテクタ&センサーは,アンチウイルス・ソフトやパーソナル・ファイアウォール,侵入検知システム(IDS)などの機能を備える。マカフィーのセンターで新しいウイルスが発見されれば,そのパターン・ファイルを自動的にダウンロードしてアンチウイルス・ソフトに適用したり,クラッカの攻撃が検出されれば,それを防ぐフィルタリング・ルールをパーソナル・ファイアウォールに設定したりできる。
プロテクタ&センサーはWebサービスとして実装し,マカフィーのセンターとSOAPメッセージを使って情報をやり取りする。情報交換のためのXML言語として「グリッド交換言語」を開発する。通信プロトコルや言語は,ほかのベンダーと協力して標準化していきたい考え。(K.A.)