日本ネットワークアソシエイツは,マイクロソフトのグループウエア・サーバーであるExchange Server用のアンチウイルス・ソフト2製品を,4月10日に発売した。Exchange5.5用の「McAfee GroupShield5.0 for Exchange5.5」(GSE5.0)とExchange2000 Server用の「McAfee GroupShield5.2 for Exchange2000」(GSE5.2)である。今回の新版から,「ジョーク・プログラム」や「疑わしいプログラム」といったウイルス以外の“悪さをするプログラム”も検出するようになった。また,McAfeeのアンチウイルス製品を統合管理する「McAfee ePolicy Orchestrator」(ePO)から,GSE5.0/5.2の設定変更を可能にした。

 GSE5.0/5.2で新たに検出できるようになったプログラムとは,次のようなものである。「ジョーク・プログラム」は,たとえばPCのCD-ROMトレイを開くアプレットのように,時間を浪費して業務の妨げになるだけの悪ふざけをするものなどを指す。「疑わしいプログラム」は,パスワードをクラックするソフトウエアやPCを遠隔操作するソフトウエアなど,使用するのはIT部門の一部社員だけに限定したいものなどを指す。

 疑わしいプログラムやジョーク・プログラムは,パターン・マッチングを使ったり,未知のウイルスを検知するヒューリスティック機能を使ったりして検出する。パターン・ファイルやスキャン・エンジンの更新時に,新たに出てくる疑わしいプログラムやジョーク・プログラムへの対応も含める予定である。

 両製品に共通するもうひとつの新機能は,ePOのからのGSE5.0/5.2の管理機能を強化したことである。従来のバージョンのGSEでは,ePOから稼働状況をモニターすることしかできなかった。GSE5.0/5.2では,ePOから設定を変更することもできる。

 GSE5.0のシステム要件は,Pentium 300MHz以上のCPUと256Mバイトのメモリーを搭載したマシンで,220Mバイト以上の空きディスク容量が必要。Windows NT Server4.0(SP4以降)またはWindows2000 Server(SP1)とExchange5.5(SP3),Internet Explorer5.0も必須。GSE5.2のシステム要件は,Pentium 300MHz以上のCPUと256Mバイトのメモリーを搭載したマシンで,220Mバイト以上の空きディスク容量が必要。Windows2000 Server(SP1以降),Exchange2000 Server(SP1以降,SP2を推奨)も必要。価格は両製品とも,18万4500円(1サーバー,Exchangeのクライアント数50以下,1年契約の場合)から。(Y.Y.)