チェック・ポイント・ソフトウェア・テクノロジーズは,4月11日,VPN(仮想プライベート・ネットワーク)専用のソフトウエア製品「VPN-1 Net」を発表した。2002年第2四半期中に出荷を始める。同社はすでに「VPN-1」という製品を提供していたが,これはFireWall-1をベースにした製品。VPNに特化した製品を提供するのは今回がはじめて。

 VPNを構築するユーザーのなかには,他社製のファイアウォールをすでに導入しているユーザーや,インターネット・データセンターなどでその事業者が提供するファイアウォールを利用しているユーザーも少なくない。チェック・ポイントは,VPN機能だけを実現するVPN-1 Netを提供することで,こうしたユーザーの獲得を狙う。

 技術的には,IPSec(IPセキュリティ・プロトコル)によるVPN機能を持つ。既存製品のVPN-1と同様に,多数の異なる拠点に導入されたVPN-1 Netの管理・設定を一元化する機能(One-Clickテクノロジー)や,ステートフル・インスペクションによる簡単なアクセス制御機能も搭載する。価格は,設定できるVPNトンネルの数で決まる。例えば最大5トンネルまで設定できる製品の場合は16万円。(Y.K.)